大腸内視鏡検査の前日食事

大腸内視鏡検査の前日食事 COLONSCOPE

大腸内視鏡検査の前日の
食べ物・飲み物

検査前々日まで

食事検査の2日前までは特に食事制限を行う必要はありませんが、脂分の多い食事や過度な飲酒は検査3日ほど前からは控えるようにしましょう。

検査前日

検査前日は夜9時までに夕食を済ませてください。夕食のメニューは、白米やおかゆ、うどん、具材のないスープなどとし、食物繊維を多く含む野菜類や果物類、揚げ物や脂分の多い肉類、イチゴ、トマト、キウイなど種を多く含む食材、乳製品は検査の精度が低下する恐れがあるため控えましょう。

なお、水分補給であれば夜9時以降でも問題ありませんが、その際は水やお茶、スポーツドリンクなどで行うようにし、ジュースやコーヒー、アルコールなどはお控えください。

検査当日

水分補給検査当日は食事を摂らずにご来院ください。なお、水分補給は水やお茶であれば問題ありませんが、ジュースや牛乳、コーヒーなどは検査精度を低下させる恐れがあるため、お控えください。

検査後

検査終了後は検査前ほどの食事制限を行う必要はありませんが、脂分の多い食事や暴飲暴食はしばらく控えてください。また、検査中に疑わしい病変組織を生検採取した場合や大腸ポリープの切除手術を行った場合には、検査後も消化の良いものを選択するようにし、飲酒や香辛料などの刺激物の摂取は控えるようにしましょう。

注意点

  • 検査自体の所要時間は1530分ほどになります。
    ただし、検査前の事前準備や検査結果の説明などの時間も含めると、トータルの所要時間は約2時間となります。
  • 検査中に疑わしい病変組織を生検採取した場合や大腸ポリープの切除手術を行った場合には、
    上記よりも所要時間が多少長くなることもありますので、あらかじめご了承ください。
  • 検査中に鎮静剤を使用した場合には、薬の効果が残留して検査結果説明の内容を忘れてしまうケースがあります。
    そのようなことがないように十分に配慮はいたしますが、何かご不明な点がある場合には、お気軽にご相談ください。

嗜好品(アルコール・たばこ)や
お薬の服用について

お薬の服用検査前日の飲酒は検査の精度を低下させる恐れがある上、アルコールが腸の働きを活性化させて血管を拡張させて検査の際に出血を起こす恐れもありますので、控えるようにしましょう。

また、検査前日の喫煙もお控えください。

その他、現在「血圧」「心臓」「喘息」「抗てんかん薬」「抗精神薬」の薬や「糖尿病の薬(インスリン注射も含む)」「抗血栓薬(血液を固まりにくくする薬)」を服用中の場合には、事前診察の際に担当医から取り扱いについて指示が出ていると思いますので、その指示に従うようにしてください。

消化の良い食べ物と
悪い食べ物について

消化の良い食事のポイント

消化しやすい食べ物を摂取してください

検査時に胃の中に残留物があると、検査の精度が低下する恐れがあります。従って、検査の前日には消化の良い食材を選択するようにしましょう。

一般的に糖質やタンパク質は胃に残留する時間が短いため、お勧めです。従って、検査前日の食事としては、うどんや白米などを中心に摂るようにしましょう。一方、脂質や食物繊維は胃の中の残留時間が長いため、避けるようにしましょう。

また、食事は調理方法によっても消化効率が変わります。消化時間を短縮するには、食材を細かく刻んだり柔らかく煮込むなど工夫すると良いでしょう。

高脂質なものは控えてください

脂質など脂分の多い食材は消化に時間がかかるため、胃の中で残留しやすいとされます。従って、検査前日に肉類や魚類を摂取する場合には、鶏胸肉や鶏もも肉、白身魚など比較的消化に良い食材を選択するようにしましょう。

食物繊維が豊富なもの、種が入っているものは控えてください

食物繊維は一般的に健康に良いと言われていますが、消化に時間がかかり少量の摂取でも長く胃の中に残留します。従って、検査前日の食事では摂取を控えるようにしましょう。

暴飲暴食は控えてください

上記の通り、糖質やタンパク質など消化しやすい食材を選択しても、過剰に摂取すると消化に時間がかかります。意識的に食事制限を行う必要はありませんが、過度に食事を摂ることは避けるようにしましょう。

検査前日に食べても良いもの

ご飯・麺 おかゆ、白米、豆などが入っていない餅、そうめん、柔らかく煮たうどん、フォー、ビーフンなど
パン類 食パン、ロールパン、米粉パン、フランスパン、蒸しパン、ツナサンド、たまごサンドなど
野菜・果物・いも類 長芋、じゃがいも、バナナ、皮をむいたリンゴなど
肉・魚 鶏胸肉・もも肉、タラ、タイ、カレイなどの白身魚など
その他 たまご、豆腐、豆腐の味噌汁、高野豆腐、豆乳、たまご豆腐、お麩、ゼリー、プリンなど

検査前日に
食べないほうがよいもの

パン類 胚芽や全粒粉、ライ麦、ブランの入ったパン、野菜サンドイッチなど食物繊維が豊富な野菜が含まれるパン 揚げパンやあんパン、ピザ、デニッシュパン、クロワッサン、ジャムパンなど高脂質なパンなど
野菜・果物・いも類 レタスなどの葉野菜、ゴボウや人参などの根菜類、長いも・じゃがいも以外のいも類、イチゴやトマトなど種が入っている果物・野菜、ジャムなど
肉・魚 バラ肉、皮の部分、ソーセージなどの加工肉など
その他 海苔やわかめなどの海藻、キノコ類、ゴマ、ネギ、小豆や大豆などの豆類、生姜などの薬味類、ナッツ類、コンニャク、乾物、スナック菓子、コーンフレーク、ケーキ、チーズ、バターなど

内視鏡検査のよくあるご質問

検査前日の夕食は何時までに済ませれば良いですか?

前日の夕食は夜9時までに済ませるようにし、それ以降は食事を摂らないようお願いします。

現在血液をサラサラにする薬を服用中ですが、服用を中断した方が良いですか?

ほとんどの場合はそのまま服用して問題ありませんが、検査中に大腸ポリープを切除したり、疑わしい病変を生検採取して病理検査にかける場合には、事前に服用の中断が必要になることもあります。

そのため、服用中の薬がある場合には、事前診察の際に担当医までお申し出ください。

検査当日は、水分補給を行うことは問題ありませんか?

特に問題ありません。水分補給をする際は水やお茶などで行うようお願いいたします。

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この記事の執筆者

院長 小森 真人(Masato Komori)

院長 小森 真人Masato Komori

経歴

平成 7年 大阪大学医学部 卒業
平成 7年 大阪大学医学部附属病院
平成 8年 大阪警察病院 内科
(消化器内科)
平成10年 国立大阪病院 消化器科
平成12年 大阪大学大学院(博士課程) 入学
平成16年 大阪大学医学部附属病院 
消化器内科
平成16年 関西労災病院 内科
(消化器内科)
平成22年 大阪労災病院 消化器内科副部長、内視鏡室長
平成25年 同 内視鏡内科部長、
内視鏡室長
平成29年 兵庫県立西宮病院 内科部長、消化器内科部長、
内視鏡内科部長(科長)
平成30年 同 内科部長、消化器内科部長、内視鏡内科部長(科長)、
内視鏡センター長
令和 6年 大阪内視鏡クリニック院長
昭和大学横浜市北部病院 
消化器センター兼任講師

資格

  • 医学博士
  • 日本内科学会:認定医、近畿支部評議員
  • 日本消化器病学会:
    専門医・指導医、近畿支部評議員、学会評議員
  • 日本消化器内視鏡学会:
    専門医・指導医、近畿支部評議員、学術評議員
  • 日本肝臓学会:
    専門医・指導医、西部会評議員
  • 日本消化管学会:
    専門医・指導医、学会代議員
  • 日本カプセル内視鏡学会:
    認定医・指導医、学会代議員
  • 日本ヘリコバクター学会:認定医
  • 日本がん治療認定医機構:がん治療認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • ICD
  • 難病指定医

受賞歴

平成16年 Cytoprotection研究会
奨励賞授賞
平成18年 日本消化器病学会奨励賞授賞

米国ベストドクターズ社から医師同士の評価によって選ばれる

「The Best Doctors in Japan 2024-2025」に
当院院長の小森真人が選出されました。

The Best Doctors in Japan 2024-2025